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特許調査の価値を最大化するーーAmplifiedの新機能、そして今後の展望とは#1

インタビュー

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様々な特許調査プラットフォームが生まれている昨今。その中でも、独自開発のAIを搭載した「Amplified」は、誰でも簡単に素早く、また的確な検索ができる特許調査ツールとして知財業界で働く多くの人をサポートしています。

今回は、8月31日にリリースされた「Amplified」の新機能「ナレッジオートメーション」の開発経緯や新機能の魅力、効果的な活用方法についてamplified ai, inc. のCEO Sam Davisさん、COO 追川康之さんにお話を伺いました。

 

#2はこちら↓

特許調査の価値を最大化するーーAmplifiedの新機能、そして今後の展望とは#2

 

特許調査で蓄積したナレッジを資産化する

 

ー新機能「ナレッジオートメーション」は、どのような事を目的にリリースされたのでしょうか?

 

追川さん

特許調査に限らず、さまざまな調査を実際に行ってみると分かりますが、調査を行った人は、調査の過程で様々な気づきや知識を得ることができます。特許調査で言えば、例えば「この製品にはこの特許が重要」、「この特許は他のこのような製品と関わりがある」などの気づき、つまりナレッジが生まれてきます。

 

ーたしかに、調査を行うといろいろな気づきがありますよね。ただ、調査の目的などによってはそのナレッジは報告書に記載しなかったり、あまり他の人に伝えられてないナレッジもありますね。

 

追川さん

まさにその通りです。そのようなナレッジをAmplifiedのシステム上で自動保存し、組織全体で活用できるようにしようというコンセプトのもと、新機能が誕生しました。様々な機能を組み合わせることで、特許調査の複雑な作業を迅速に完了しながら自動でナレッジを蓄えることができます。

 

ー自動でナレッジを貯めてくれるのはとても良いですね。「ナレッジオートメーション」は、具体的にはどのような機能なのでしょうか?

 

追川さん

従来の特許調査データベースでは、検索式をもとに類似する関連特許が返ってきます。今までの特許調査では、ここで返ってきた特許番号を「ここが重要そうです」とチームメイトに渡し、その特許公報を読みながら重要箇所をワードやエクセルファイルにまとめ、報告する作業で終わっていました。その方法では、個々の特許に関するナレッジはチームメイト間で口頭やメールなどでしか共有されず、チームが得たナレッジはデータから分離して消えていっていました。

Amplifiedのナレッジオートメーションでは、まず、調査を行う人がAIが見つけてきた類似特許をブラウザ上で読む際に「ここが重要そうだ」と思う部分にアノテーション(※1)をつけることができます。更にその調査プロジェクトをチームにシェアし、なぜ重要なのか、ディスカッション(※2)を使って、他のチームメイトと議論ができるようになっています。このアノテーションと議論の内容は、社内の別のチームも後から読むことができるようになっています。このチーム単位で調査、議論した結果を、ユーザーが業務の中で自然に保存・共有・再利用できる所が「ナレッジオートメーション」の肝です。

 

Samさん

新しく調査をする際に、以前に社内の他のメンバー、他のチームが読んでいた特許にアノテーションや議論の履歴が残っていれば、他の目的でも重要な特許であることが分かるだけでなく、過去の調査で集められたナレッジを活用できます。このように、過去に社内で行った特許調査のデータが、ナレッジと紐付き一元的にシステム上に保存されるので、将来の特許調査がどんどん効率化されていくことになります。現在の調査をしながら、そのナレッジを未来に向け再利用するアクションが自動プロセス化されます。この働きを我々は「ナレッジオートメーション」と呼んでいて、アノテーション、ディスカッション、シェアにより、戦略的な知的財産の管理を可能にする新機能です。

 

 (※1)アノテーションの例
(※2)ディスカッションの例

特許調査の結果はナレッジ資産である

 

ーこのような機能はいつ頃から構想されていたのですか?

 

追川さん

Amplifiedにこのような機能を追加することは創業時から計画していました。Amplifiedは、特許を調査する人に利用してもらうだけではなく、その調査結果を活用する人にも利用してもらいたいと考えています。それを実現させるには単なる「調査ツール」ではいけません。AIがあるおかげで適切な特許を見つけ出すハードルが下げられました。特許知識がある人だけでなく、発明を文章として説明できる人ならば、誰でも特許調査ができるようになったので、次はその調査結果を活用する方々に、Amplifiedを使ってもらう番です。

そもそも、特許調査はほとんどの会社でコストだと思われています。特許に関する社内の議論は権利化であったり、交渉や訴訟の回避と解決が、事業を推進する上で重要なものとして認識されています。特許調査はそれらを補助するコスト的な業務として位置付けられていることでしょう。ただ、近年のデータを活用した意思決定の広がりから、特許調査で得られるテクノロジーや特許に関するナレッジを蓄積し、そのナレッジをデータ資産として持つことが重要であるという風に時流が変化しているように感じます。

 

Samさん

そのような時代に特許調査は、コストでなくなります。会社にとって重要な事業や研究・開発成果などの資産をつくる工程において、極めて重要なステップとなるでしょう。今までその重要なナレッジを資産として貯めるツールが無かったことは、業界的に非常に深刻な問題でした。その課題を解決するためには、「誰でも簡単に調べられる」という前提が必要で、Amplifiedの新機能は、調査過程のなかでナレッジ資産を積み上げ、再利用可能にチームメイトに共有することを可能としています。

 

#2へ続く↓

特許調査の価値を最大化するーーAmplifiedの新機能、そして今後の展望とは#2

 

 

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