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大企業の知財部を経て、「攻撃」の知財を操る知財パーソンの野望とは。#1

インタビュー

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大手企業の知財部を経て、「攻撃」の知財を操る知財パーソンの野望とは。#2

大手企業の知財部出身で、現在は信頼・共感をもとに新結合を促すオープンスタジオCo-Studio株式会社のCSO、DXスタートアップ株式会社do.SukasuのCEOを兼務されている笠井さん。

近年、様々な業種で活躍されている方が起業をしていますが、知財部出身でスタートアップを立ち上げたという経歴はまだまだ珍しいのではないでしょうか。

今回の記事では、笠井さんに大手企業の知財部からスタートアップ立ち上げに至るまでの経緯や、ビジネスを進める上での知財の重要性、知財パーソンの可能性について、お話を伺いました。

大企業の中でイノベーションを進める限界を感じた


-前職での業務内容を教えてください。

前職では、とある大手企業の知的財産センターに10年在籍していました。基本的に知財に関する業務は一通り経験しましたが、オリジナリティがあると思うのは新規事業関係の知財戦略や創出を後半5年ほど担当していたことです。その後、イノベーション関係の部署に異動してからは、ずっと新規事業の立ち上げ推進業務に携わっていました。退職後は、Co-Studio株式会社にCSOとして就任し、昨年6月には株式会社do.SukasuのCEOに就任いたしました。現在は、両方の事業を進めています。

-前職では、もともと知財部に入りたいと希望していたのですか?

学生時代に、たまたま友人に知財のセミナーに誘われました。そのセミナーで登壇していた弁理士の先生の言葉に心を打たれてしまって。1時間のセミナーで人生が変わったのです。「これはもう知財だな」と思い、当時、知財部で新卒を募集していた前職場に応募し、ご縁があり入社しました。

大企業を経験して良かったと思う点は、色々な技術分野に浅く広く携われたことです。技術職と比較すると、圧倒的に多くの事業に携われる。あとは契約、創出関係など一通りできるようになりますね。ただ、新規事業の知財戦略を考えようとした時に、腰をあげる人はとても少ないと感じました。大企業の中でイノベーションを進めることに限界を感じたので、退職後に現在の事業(Co-Studio、do.Sukasu)を始めました。

知財を活用して事業を立ち上げたい

株式会社do.Sukasu経営メンバー   左:立石 従寛さん  中央:笠井 一希さん  右:落合 康さん


-笠井さんが知財の道に進むきっかけとなった、心を打たれた言葉とは?

『財産』と聞いて頭に浮かぶのは、一般的には不動産などの有体物ですよね。でも、セミナーで弁理士の先生は「知財は基本的には無体物だけれど、財産なので活用していくことが重要だ」という話をしてくれて。その考え方にとても衝撃を受けて、知財の道に進む決意をしたのです。

―現在の活動内容と、これから達成したいことを教えてください。

Co-Studioとdo.Sukasuは、どちらも「知財を活用して事業を立ち上げたい」という同じ目標を持って進めています。Co-Studioは基本的には大手企業をターゲットに一緒に会社を作るという事業スタイルですが、前職での経験から大手企業の中でイノベーションを進めるのは極めて難しいと感じています。ですので、一旦社外に出てきてもらい、Co-Studioで知財を活用しながらビジネス戦略を立てて会社を作ろうという話をしていて、実際にそこから出てきた案件第一号がdo.Sukasuなのです。do.Sukasuに関しても、これから事業を進めていけば、知財を活用した事業の立ち上げとして非常に面白い成果になると考えています。

「承認型」ではなく「共感型」のビジネスモデル


-大企業とスタートアップの違いはどのような所に感じますか?

色々な企業の方と意見交換をしていて感じたのが、一般的に大企業の組織はウォーターフォールですよね。新規事業を始める時は、まず上司に報告し、予算を取り進める。しかし、この構図の問題は、イノベーションは正解が無いから上司が判断できないということです。「これは本当に5年で30億になるのか?」と聞かれても、新しいことをするので説明ができない。これは事業に紐づいているので、知財ももちろんそうです。

一方で、私たちの現在のビジネスモデルは、上司への「承認型」ではなく、「まずやってみよう」という「共感型」です。共感するビジネスアイデアをメンバーと一緒に作り、あとはそれを上手く進めるための予算執行をしていく。そのほうがもちろんやりやすいですし、スピード感を持って進められます。

 

Co-Studio株式会社  公式HPはこちら

株式会社do.Sukasu 公式HPはこちら

 

―#2へ続く

大手企業の知財部を経て、「攻撃」の知財を操る知財パーソンの野望とは。#2



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