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経験者が語る!知財業界、転職のリアル#2

インタビュー

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経験者が語る!知財業界、転職のリアル#1

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『創業したての組織で得られること

現在お二人が所属しているiPLAB(現One ip)の紹介を受けたときは、どのような印象を持ちましたか?
また、なぜ応募をしようと思ったのですか?

私がそれまで仕事をしてきた会社は創業からある程度時間が経っている会社ということもあり、創業間もない事務所では、新しい経験ができそうだと、強く惹かれました。
クライアントのほとんどがスタートアップということもあって、最新の技術に触れることもできそうですし、期待に胸を膨らませて応募いたしました。

LEGAL JOB BOARDのエージェントの方から『この事務所はとにかく人がいいです!雰囲気がいいです!』と言われたことが大きいですね。
基本的に、法律系の業界は閉鎖的なところが多いイメージがあって、こんなに雰囲気がいいと推されることはなかったので、興味が沸きました。エージェントの方が事務所の雰囲気まで理解されているのはとても良かったです。また、スタートアップに特化している事務所というのも、自分の知らない世界で面白そうと思ったのも応募した理由の一つです。

創業したての会社は安定しているかわからないので不安という声もよく聞きます。率直に、そこについての不安はありましたか?

当初は、創業したて=若いメンバーというイメージがあったのですが、事前に事務所のホームページを見させていただいて、メンバーの年齢層が幅広かったというのもあり、イメージが変わりました。実際に働いてみて、今も紹介いただいたこの事務所を選んだことに後悔はないですね。

私もそこまでの不安はなかったです。幅広い年齢層の方がいて、若い人も活躍しているという点に魅力を感じました。

『未経験でも飛び込める知財業界

お二人の現在の業務について具体的に教えてください。

入社当初は、取引先のドローンのスタートアップ企業に出向という形で業務をしていたので、同社の国内権利化業務に携わっておりました。その他に、PCTの新規出願業務、ISR検討、中間対応、国内移行手続等をメインでこなしていました。現在は出向を終えて、特許事務所にて出願前の調査から始まり、明細書の作成、出願後の中間処理やISR検討業務まで幅広い業務を行っております。主な担当技術はソフトウェア、制御、通信、ドローンです。

竹上さんは前職でも弁理士として勤務されていたと思いますが、これまでの業務と変わった点はありますか?

あまり変わりはないですね。これまでの経験を生かせていると感じます。ただ、他と違うと感じた点は、各自が持つノウハウをオープンにしているところです。私が知っている特許事務所では、それぞれのノウハウはオープンにしないことが多いのですが、ここではそれぞれがノウハウを出し合って意見交換をしている。これにはとても驚きました。

木村さんは未経験から特許事務のお仕事をされていると思いますが、日々どのような業務を行っていますか?

特許事務に関する業務はもちろんのこと、事務に関する業務全般の対応もしているため、総合事務のような感じです。具体的には、特許庁とのやり取りをはじめ、勤怠管理や請求書等の管理など本当に多岐にわたる業務に関わっています。
予め面接で業務内容については聞いてたので入社後のギャップはないですが、日々スタートアップの醍醐味をひしひしと感じております

特許事務の未経験での採用は数が多くないのが現状です。
未経験で特許事務の仕事をしてみて思うことはありますか?

この事務所に入社してすぐに教わったことは『調べ方』でした。『まずは自ら調べて、わからないことはそのままにせず積極的に質問をする。』ということが大切であると教わったので、自分で調べて、積極的に質問をしています。その結果、未経験であっても非常に早く成長できていると感じています。

本当に凄いスピードで成長されていますよね。今では事務スタッフの採用面接にも同席されたり、前職の知識を活かして社内のシステム関連のことにも携わるなど、特許事務のみならず幅広い業務でご活躍されていているなと感じます!

ありがとうございます!毎日忙しくて時間が過ぎるのが早いです。(笑)

『求職者と求人企業を深く理解する

私がこちらの事務所の採用エージェントとして、お二人に興味を持って頂けると感じたのは、この事務所がスタートアップの事業戦略を考案したりする仕事上の魅力と、チームとして仕事をする雰囲気があったことです。その面では如何でしょうか?

受身的に明細書を書くという仕事だけでは無く、より技術者や経営者に近い位置で企業の知財戦略に関しても携われることは、すごくやりがいを感じます。
また、取引先もスタートアップが多く、思いもつかない素晴らしいアイデアや技術を目にすることがよくあり、いつも刺激をもらっています。開発者の方と直接お話しできたり、近くで仕事が出来ることが楽しくもあり誇らしいです。大変なことももちろんありますが、三島さんが私の希望や人柄、そしてこの事務所の雰囲気を深く理解いただいていた結果かと思います。

毎日忙しいですが、事務所のメンバーと協力し合いながら、色々なことに対応していくのが楽しいです。無事に対応し終えたときの達成感はすごいですよ。最近は、特許事務としての裁量が大きくなってきているのもやりがいを感じますね。とにかくメンバーみんな仲が良いので、楽しいです!

エージェントの方も求人企業、求職者の信頼を得ないと深く理解することが難しいと思うので、エージェントの方の努力が素晴らしいですね。

始めは、募集要項を明確にするために、代表の中畑さんを捕まえるのが大変でした(笑)。 でも、頑張って追いかけた甲斐がありました。今の職場は、お二人にとって働きやすいですか?

リモート勤務が認められたことで、通勤時間も無くなり、その分仕事に集中できているので助かっています。

そうですね。時間の融通もきかせてくれたり、家庭ファーストの考えの人が多いので、ライフワークバランスはかなりとれていると感じます。さらに事務所も移転したことで、かなり快適になりました。

そう言って頂けることが私たちエージェントの喜びです!

『今後の知財業界やスタートアップ業界について思うこと

今後、知財業界やスタートアップ業界はどのようになっていくと思いますか?

取引先のスタートアップの方々は、このコロナ禍をいち早くチャンスに変えて、前向きに取り組んでおられます。今後はこのようにピンチをチャンスに変えていける企業戦略がなければ、勝ち抜いていくのは厳しいのかなと感じています。

コロナで厳しい状況を迎えている企業も多いと思います。しかし、スタートアップというのは「やりたい」が伝播していく業態だと思っているので、今変革されていく世界に対してのアイデアというのは人の数だけ尽きないのではと感じています。そう考えると弊所に限った話で言えば、コロナがあったからといえど、スタートアップのアイデアに寄り添う立場として、知財の在り方は今のスタンスからあまり変わらないのかなと思います。

では最後に、お二人の今後の目標を教えてください。

スタートアップの皆さんは、コロナをチャンスに変える発想力や斬新なアイデアをたくさん持っています。私自身もスタートアップの経営者や開発者の方々と同じように、色々なものに目を向け、柔軟な発想力を持って取り組んでいきたいと思います。
将来は、難しい専門用語は使わずにどんな方にでも分かりやすくポイントを説明できる弁理士を目指したいです。

特許事務としてだけではなく、総合事務としても頑張りたいです。
技術者たちが働きやすいように、様々な角度から全力でサポートしていきます。
将来は、弁理士の資格もとりたいと思っているので、頑張ります!

皆様、今回は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!

座談会当日の様子(今回の座談会はZoomにて開催しました!)

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