【日常に潜む知財シリーズ】YouTube編(1)動画撮影時の注意点とは!?
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近年、子供の将来なりたい職業ランキングでも『YouTuber』が上位にあがるほど、どの世代からも人気のあるYouTube。どんな人でも気軽に自分の好きなコンテンツで動画を配信することができるため、多くの方が利用していますよね。
ところで、皆様は動画を撮影するにあたって、いくつか注意点があることをご存知でしょうか?きちんと理解せずに動画の撮影や投稿をしていると、後にトラブルに発展してしまうことも・・・。
そこで今回は、One ip特許業務法人の弁理士に、弁理士目線でYouTubeの動画撮影から投稿に至るまでの注意点を聞いてみました!
テーマ①:『動画や写真撮影をする上で映してはいけないもの』
とある日のこと・・・
「この前友人と遊びに行ったときに撮影した動画、結構いい感じに撮れてるな~!せっかくだから、YouTubeにアップしようかな♪」
「あ、でも外で撮影したから通行人が結構映っているな・・・これってそのままアップしても大丈夫なのかな?そもそも撮影するときに映してはいけないものってあるのかな?」
「そうだ!念のため、弁理士の先生に確認してみよう!」
\\教えて!弁理士の先生!//
???撮影する上で映していけないものは???
「まず、著作物(絵やテレビの映像、音楽等)については、たまたま入り込んでしまったもの(付随対象著作物)については、今の著作権法では著作権侵害に問われる可能性は低くなりました(著作権法第30条の2)。
そのため、例えば入り込んだ著作物をクローズアップして使ったり、話として取り上げるようなことが無ければ良く、わざわざ背景をぼかしたりする必要はないと思います。
また、製品についているロゴ等が登録商標として保護されている場合であっても、単に写り込んでいるだけの場合は特に問題はありません。
実際の写真で説明するとこのような感じです。
この他にも身近なところで言うと、スーパーのチラシなどでも商品のロゴをぼかすことはしていませんよね。
一方で人物の映り込みについては、肖像権やパブリシティ権の観点から気をつける必要があると思います。例えば、特定がされないようモザイクやぼかし等で画像処理をしたり、またそのまま使用する場合は写り込んでしまった人に公表の許可を得る等を行う必要があると思います。
そういう手間を考えると、屋外でやる必要のない動画等を作る場合は、極力部屋やスタジオ等で行うことが望ましいですね。
著作物の入り込みについての詳しい内容は、文化庁の解説サイトが参考になりますので、是非一読ください。」
「へぇ~、著作権や肖像権に関する決まりが色々あるんだな~!知らないでアップしていたら、後にトラブルになるところだった💦よし!教えてもらったことを踏まえて動画編集するぞ!」
―つづく。
次回は、『YouTube編(2)”歌ってみた”動画は著作権に引っかからないの?』について解説します!