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徹底した効率化が、新たな価値を生む#2

インタビュー

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

株式会社root ip代表 大倉氏インタビュー後編です。
前編はこちらから

【前編】徹底した効率化が、新たな価値を生む

『空いた時間は付加価値を上げるために使える』

root ipクラウド」のようなシステムを導入して業務を効率化することで、職を奪われると懸念する方もいるのではと思ったのですが、実際のところそのような意見はありますか。

 結構あります。私としては、効率化によって空いた時間は、付加価値を上げるために使えると思っています。今の業務がシステムの導入で簡潔になると、今までできなかったやるべき仕事が見えてきて、よりプラスアルファの仕事ができるようになると思います。

効率化によって生まれた時間をどう使うかがポイントになりますね。そうすると、弁理士の今後の働き方が変わると思いました。

 はい。例えば、特許一件一件の質を高めることや、近年コンサルティングをやられている弁理士の方も増えていますが、今後はどういう切り口でコンサルティングするかも重要だと考えています。単純に明細書を書くだけではなく、様々なデータを眺めながら知見を得ていくことが必要になってくる。その時に「root ipクラウド」は、色々な知見を得られる基盤としてもお役に立てたらいいなと思いますね。

大倉さんは弁理士の顔もお持ちですが、「root ipクラウド」を開発したことでご自身の働き方にも変化はありましたか。

 そうですね。最近は、事務所や企業から業務フロー整理の相談を受けることが多く、権利活用などの知財コンサルティングとはまた違う、いわゆるシステム寄りのコンサルティングをすることが増えてきました。

『アイデアが資産になる』

root ipクラウド」は機能が充実しているにも関わらず、低コストで始められるのが印象的です。これは、特にスタートアップは嬉しいのではないかなと感じます。

 「root ipクラウド」は、スタートアップにも比較的導入しやすいような価格帯にしています。また、色々なことに挑戦して成長していくスタートアップのために、様々なニーズが出てきたときには、すぐに対応できるような仕組みもつくっています。

価格面のほかにも、スタートアップが導入するメリットはありますか。

 今はエグジットを目指すとなれば、特許を出していかないといけないですよね。ですが、現実問題として、皆さんはその他の日常業務だけでも忙しいと思うのです。「root ipクラウド」のような特許管理システムを活用していただければ、知財の情報は一か所に全て揃っている状態になるため、管理に時間を取られずに済みます。さらに、きちんとシステムを入れて知財の管理をすることで、知財に対するマインドも自動的に養われていくと思いますね。

大倉さんが弁理士としてスタートアップに伝えたいメッセージはありますか。

 明細書や特許の権利は、比較的初期の頃にも出せます。アイデアがあればとりあえず出しておくことで、結果的に資産となりますし、いざという時には自分の身を守る盾にもなると思います。

大倉さんもご自身で「root ipクラウド」の特許を出願していますよね。実際に特許を出しておいて良かったというシチュエーションはありましたか。

 以前、競合の方と権利の話をしたことがありました。しっかり特許を持っていれば、一緒にやりましょうかといった話も進みやすいですし、模倣を防ぐことも出来ます。そういった意味でも、やはり知財は大事であると思います。

『喜ぶ人を増やしたい』

―今後は上場を目指すことも検討していますか。

 上場したときにメリットがあるのは私だけだと思うのです。私としては、上場するための準備に時間を充てるなら、その時間で更なるプログラムを開発したほうが喜ぶ人は多いのかなと思っています。

 

root ipクラウド」によってさらに多くの方に喜んでもらいたいということですね。

 株式会社root ipは、まだまだ知る人ぞ知る会社ですが、それでも好いてくださっている方がすでにいてくれているので、好いてくれる方をもっと増やしたいと思っています。ユーザーが増えれば、更にたくさんの意見が聞ける。それを私がシステムに落とし込んでいけば、いいフィードバックがもらえる。そうやって、アップデートを繰り返しながら走っているほうが、私は楽しいですね。

 

では、今後のビジョンを聞かせてください。

 「root ipクラウド」の仕組み自体は汎用性があるので、いろんな業界に展開していきたいなと考えています。また、英語のインターフェイスがほしいという声も結構あるので、それも実現していきたいですね。そして数年後には、誰かが「root ipクラウド」を使っていると言ったときに、「あそこはコストも抑えられていて、機能もすごく便利だよね」と言ってもらえたらいいなと思っています。

 

≪あとがき≫
「私、効率化命なのですよ。」
今回の取材の中で、一番印象に残っているワードです。そんな大倉さんが代表を務める株式会社root ipの社内システムも効率化を極めていて、社員全員がほぼ定時で帰宅しているそうです。将来は週休3日制を実現させたいと語る大倉さん。「root ipクラウド」が、世の中の働き方を大きく変える日もすぐそこまで来ているかもしれません。

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【前編】徹底した効率化が、新たな価値を生む



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